おしらせ

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2021.06.22   おしらせ

いよいよ運行開始?

どうも皆さんこんにちは。むぎメメお父さんではない方のブログ投稿者、なんでも担当役員です。今日も皆さま安全運転で運行されていらっしゃいますでしょうか?

「いや〜、とうとうこの日が来ました。2年まったよ!」というむぎメメさんの魂の叫びも動画になっていましたが、本当に時間かかりました。

納車そのものは発注から3ヶ月くらいでしたので、いすゞさんは納期早いっす。土地探しにが1年半かかってます。残りは許可申請でした。

明日から運行が始まるのですが、元々の荷主様との契約は少し時間がかかる模様で、その間の慣らし運転。受注したからには全力でやらせていただきます。

初荷は私も走ることになりました。夜間の運行は20年ぶりくらいです。前職では昼勤でしたけど実は夜バリバリいけます。昼もバリバリいけます。

ちなみに、昼間の運行は視界に入る情報が多いため、普段夜走っているドライバーさんが走るととても疲れるそうです。人も車も多いというのもあります。

夜の運行に関しては、生理的な睡魔との戦いが待っています。真っ暗な中でヘッドライト照射以外の範囲に関しては他者のテールランプ、車内の照明くらいのため視界に入る情報も少なく、いわゆる覚停走行に陥ります。これは一種の催眠効果で、起きているし意識もあり目も開いていますが寝ている状態、全自動前の車追尾装置に等しい状態になってしまっています。

深夜帯で高速道路の出口で脱輪したりノーブレーキで追突する事故などはこの状態です。

かくいう私も若い頃の運行で、S5与野を目指して池袋線を走っているうちに気持ちよくなってきて、気がついたらC2三郷にいた、ということがありました。出来立てのC2で他に車両がいなかったため運良く生還できましたが、そのまま走っていたら荒川にダイブしていたかもしれなかったですね。

文字通り危険な橋を何度も渡ってきたので、ドライバーの皆さんが安全かつ快適な運行をできるように、最大限考慮しました。セーフティてんこもりの新型車、過労にならない運行スケジュール、無茶な貨物、内容でない荷主様。自分が走るときにも無理なく運行できる会社をめざした、ドライバーファーストを超えた、全員ファーストな環境を実現しています。

ちなみに車庫のトイレはありません。オトイレハセカンドです。近くのコンビニで飲み物を買うついでに借りているため、近くのコンビニは月数万円の売上増になっているはずです。まさしくWinWinな関係。出しに来て飲み物を調達していく、一種の永久機関の完成です(お食事中の片ごめんなさい)

スタッフ募集に沢山のご応募ありがとうございます。今なら面接のみでこの素敵な職場(トイレはないです)の一員となることができます。魔法少女のアニメ風に表現すると、私と雇用契約して魔法乗務員になってよ?といった感じでしょうか。確か久兵衛というお寿司屋さんの決め台詞です。

いくら運転に自信があり、他社での経験が長くてもソウルジェムが真っ暗な方は、残念ながらメンバーになることが叶いません。その世界の慣わしや代々受け継いできた拳による語らい、おまわりは俺たちにとって目の上のタンコブだ、クソレジャーは邪魔だからあっちにいけなどと、間違った方向でプロドライバーを極めてしまった方、今は昭和ではなく令和です。そのような考えは武勇伝に留めて、会社のオーダーをきっちり守れる自信がある方は契約をしに来てください。よく分からないけど待遇と福利厚生がきっちりしているから応募しよう、という方は仮に入社しても持たないと思います。

ホワイト運行を目指している会社で働くからには、自分自身もホワイトドライバーである必要があります。法令を守らない、社内規定を守らないという方、セルフブラックのためアウトです。個人の権利を主張して会社に法令遵守を要求するからには、要求する側もきっちりやらないとだめです。労働者の権利を守らせて労働者が労働の義務を果たさないとしたら、それはただの我儘ですね。

おすすめの著書「もしドラ」の中で、うろ覚えですが顧客が幸福である仕事をするのが良いという内容がありました。その顧客とはいわゆるクライアント。ドライバーにとっては荷主様はもちろん、雇用者もお金を払う立場と貰う立場というクライアント関係にも見えます。気持ちよく仕事して気持ちよく報酬を受け取る。毎日運べばお金もらえるから何でもいいやという人は、なんでもいい人を雇う会社で特に大事にされずに消耗品ドライバーになっていてください。

話が脱線しましたが、運送業に限らず、あらゆる職種でも最高の仕事をすれば、相手も最高の対応をしてくれます。

金が欲しければ知恵を出せ、知恵がなければ汗を流せ、それもできねば無言で立ち去れ

こんな文字が書かれたトラックをどこかで見かけましたが、なるほどいい言葉だと思いました。

長くなっちゃいましたが、やんちゃなトラックがカッコいい、桃さんやジョナサンみたいになりたい、という夢見てこの業界に来た方、残念ですが日本ではもう無理です。

映画のトラック野郎では、菅原文太扮するドライバー桃次郎が全国津々浦々を駆け巡り、大量の貨物を急いで運び込むなどアウトロー感満載の映画でした。

今日本でやると120%検挙されます。ついでに動画に撮られてTwitterで配信されて、配信した方のリプライ欄にテレビ局からの問い合わせが来て、翌日のワイドショーの司会者からアホですね〜と言われるまでがワンセットで悲惨な目に遭うことでしょう。

かっこいい仕事であるというのは置いておいて、当時のトラック野郎は収入もやばかった。鮮魚を鮮度が落ちる前に陸送する、しかもきっちり積むから重量もすごい。劇中では10tトラックに40t積んでいたこともあります。。まるで駄菓子屋のキャンディー詰め放題感覚です。荷台に入りきるまで積み放題。

今から考えると危険極まりない運行です。引きずりで30割増の過積載、積みすぎて車重でタイヤがバーストしてたり、途中で仲間が冷水かけて冷ましたり。まるで24時間マラソンを見ているような気分で負けないでほしくないと思ってしまいそうです。武道館はすぐそこです!

ちなみに10tトラックに40t積むために、シャーシやサスペンションはかなり強化されます。強化にかかった重量は10t以上。空車で車両総重量20tを超過してしまう、なにもせずとも過積載のような状態から積み込みをします。

強化したといってもタイヤ本数はそのまま。道路へのダメージは凄まじいものがあります。昔のJAFで読んだのですが、10tダンプが20tの土砂を積載して走行しているときの路面ダメージは、カローラ250万台分に匹敵するそうなので、桃さんはそれを上回る道路クラッシャーですね。

まあ、それでもかっこいいからああなりたい、という方に残念なお知らせがあります。あの時代にあのくらいリスクのある運行をこなした場合に得られる報酬は、今の綺麗なトラックに乗っているドライバーさんたちの「月収」くらいです。場合によっては「年収」くらいの仕事もあったでしょう。今とは比較にならない高収入となっていました。めちゃくちゃ危険ですけどね。

そんな野郎の意気込みをお持ちの方、時代は変わり魅せ方も変わりましたが、自分の会社と運転に誇りを持つことができるという方、ぜひご応募お待ちしています。

それでは皆さん、明日は現場でお会いしましょう

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