おしらせ

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2021.07.03   おしらせ

お問合せなどの対応、求人状況など最新ニュース

こんにちは。
近くの河川が氾濫しそうなデジロジのなんでも担当役員です。
川沿いの方、土砂災害の可能性がある場所にお住まいの方は安全確保をお願いいたします。

さて、当社の運行に関して匿名掲示板やウェブフォームなどでお問合せをいただきました。
いわゆる、「法定速度遵守って逆に遅くない?危なくない?邪魔じゃない?」という内容です。

はい、法定速度を無視して走る車両にとっては邪魔ですね。
当社で法定速度遵守としているのは、下記の理由によります。

(1)安全である
ドライバーの生命や貨物の破損を防ぐための安全に停車できるため、法定速度遵守を指示しています。
例えば50km/h制限の首都高速を80km/hで走行することはそれほど難しくはないのですが、
前方で何かあったときは止まれません。もれなく玉突きします。
空走距離という、ブレーキを踏むまでに走る距離と制動距離を合わせると、法定速度以上で走行した際には、
タイミングと運による要素が加味されます。プロだから止まれるという状況でもなく、単に運がよかったので止まれたという状態であることも多く、
追突は免れたとしても荷物の破損やタイヤ、ブレーキに通常走行時ではかからない負荷が発生する場合もあります。

(2)疲れない
法定速度で走行すると煽られます。煽ってくる相手はプロドライバー風の何かであるため、ほっときましょう。そのうち違反や事故をします。
最初は追い越されるのに慣れないと気疲れはするかもしれません。
しかし、法定速度で走行することで運転に余裕ができるのでトータルでは疲れずに運行することが出来ます。
前が詰まっているのに追い越していくトラックなどたまに見かけますが、リスクと燃料を消費して得るものは何もないという、まさにプロ風の素人そのものです。
スピードを出すことで運転技術を誇示したい、という方はサーキットでレースをすればいいと思います。
プロのトラックドライバーに課せられた使命は、安全かつ確実に荷物を運ぶこと、更に優秀なドライバーなら車両をいたわる走行ができること、法定速度で走っても周囲の交通を妨げない、スムーズな走行ができること、もっと優秀なら安全を確保しつつ燃費や効率を追求できること、などがあげられます。
いわゆる「きっちり走る」というものになります。その意識を高く持つことこそ、優秀なプロドライバーへの近道です。

(3)いたわる
上記にも少し書きましたが、車両や貨物へのダメージが減ります。
法定速度を上回る速度での走行は、車両への負荷増大や貨物ダメージの原因になります。
車両も長く大事に使いたいので、いたわることが大事です。
ドライバーさんも無理してこき使われたら疲れちゃいますよね?それと同じです。

(4)経済的である
ゆっくり走ると経済的なんです。なにしろ前車に追いつくことがほぼないため、一定速度で巡行できます。
全車全員で行うことで、会社の燃料代はかなりの差がでます。
その差は皆さんへの手当で還元。法律を守るだけでお給料UP、いい会社ですね(自我自賛)
ちなみに、4軸低床車の場合ですが、90km/hリミッターで高速を走行した際の燃費は3.7~3.8km/lです。
一方80km/hでクルーズ走行した際の燃費は5km/lを超えます。
10km/h落とすだけで2割ほど燃費が良くなるため、軽油120円/lだとすると2割引の96円/lになるのと同等の効果があります。
省燃費運転、会社の懐にも優しい結果となります。

(5)それほど変わらない
上記のように10km/h差ですと、1時間走行で10kmの差がつきます。でも10kmしか差が出ません。
ちょっと長めの信号待ち、5回分を稼いだような感じでしょうか。
そのちょっとの差で荷待ち時間に差が出るとか、法定速度で走ると間に合わないようなお仕事をされているドライバーさん、
あまりいい職場環境とはいえないですね。

まだまだ理由はたくさんありますが、

と、執筆中に車庫前の路面が冠水しました。
続きはまたの機会に。。。

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