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2025.04.15   スタッフブログ

所持金13円で迎えた“修行の週末”と、当たらなかったケンシロウ

今でこそ「貧乏から成り上がり、会社2つ経営、年商◯億円」なんて言ってますが、
昔の私は本当にすっからかんでした。

親の実家に間借りしながら、
車庫が遠いからほぼトラックで寝泊まり
何年も、マジでトラックが自宅みたいな生活。

でも当時の私は、それが当たり前になってて、
いまや「1ヶ月くらい車中泊?全然余裕」です。

で、そんな貧乏時代。
実はそれなりに稼いではいたんです。
でも、財布の中はいつも空っぽ。

理由は一つ。
パチスロ北斗の拳。

もともとゲーム好きで、
パチスロなんて興味なかったのに、
積込先で仲良くなったドライバーさんに連れていかれて、
そこで出会ったんですよ——

激強のケンシロウ。

777が揃いまくり、ラオウは倒れ、
数千円が10万円以上に。
完全にハマった私は思いました。

「これ、いけるやつだ」

…いけませんでした。

そんなある金曜日。
その日は週末連泊便。
でも、財布の中は2,000円だけ。

このままじゃ宿泊中に餓死する…!

優しい会社が給料前借りをOKしてくれて、
私は思ったわけです。

「これを10倍にして、週末豪遊だな」

秋葉原のホールへ突撃。
全フロア北斗の拳、まさに修羅の国。

「対戦よろしくお願いします」
サンドに万券をねじ込み、
いざ、ケンシロウ再覚醒!……のはずだった。

777が出ない。
やっと出ても白オーラ。
そして迎えたラオウ戦——

ケンシロウ、チャンスのパンチ一発で沈む。

そして聞こえてくるあの名セリフ。

「うぬのチカラはその程度か」

いや、ほんとそれ。
それ、今日の自分にブッ刺さってますラオウさん。

財布は完全に空。
追加の前借りも頼めない。

こうして始まった、
所持金13円での週末サバイバル生活。

場所は日本平サービスエリア。
救いは食堂の無料のお茶だけ。

あとは持ってたノートPCとゲーム機で暇をつぶしながら、
ひたすら耐える2日間。

もはや修行。

月曜になり、
空腹のまま出発して高速道路を走っていたら——

「ベルトー!!つけてーー!!!」

隣のトラックから怒鳴り声。

そう、私は…
シートベルトを締め忘れていた。

ケンシロウは当たらなかったのに、
違反だけはキッチリ大当たり。

トホホ。

でも、そんな日々があったからこそ、
今は何事もないように一生懸命働いてます。

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