おしらせ

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2022.04.21   おしらせ

転生したらすごい能力が身についてしまった

こんにちは!
ネットフリックスでアニメを見るのが大好きななんでも担当役員でござるよブッフォwww

という送り言葉は21世紀初頭のネットスラングなのですが、最近は年寄りパソコンマニアなことを表明する言い回しになっているのかもしれません。
更にこのように補足説明をいれないと、なんだコイツ!?とジョイマンのツッコミみたいな状況になりかねないため、わざとらしくならないように解説しています。

表題の件に関しまして、最近流行っているジャンルとして「転生もの」というものがあります。
ライトノベルが題材であることが多く、いわゆる「違う世界に生まれ変わり」を行った主人公が活躍するという設定です。
転生した主人公はその世界の人と比べて優秀な能力を持っていることも多く、その世界の人から見た「超能力者」として活躍するという爽快な内容が多くなっています。
「転スラ」「リゼロ」など、聞いたことのある方もいらっしゃると思います。

ところで、異世界に転生するためにはどのような方法が行われているのでしょうか?
眩暈がして気が付いたら異世界にいた、という優しいパターンもありますが、多くの場合は
「トラックに撥ねられて死亡」という、前世の記憶を引き継いだ生まれ変わりであるパターンが大部分を占めています。

前置きが長くなってしまいました。ここでトラックが出てくるので題材にしたのですが、
非常に多くのアニメでは「いすゞのエルフ」が採用されています。統計は取っておりませんがいすゞ大人気です。
アドベ社のIllustratorを20年前から使いこなしている割に独学なのでセンスのない私の所見ですが、
現行エルフは直線基調の部品が多く、作画がしやすい、アニメーターにとっても膨大なセルにした際に作画コストが削減できるという点、
耳に残るCMなど、小型トラックといえばエルフという状況などなど、まとめると「描きやすい」というのもあると思います。
いすゞのデザイナーさんグッジョブです。まあ人を撥ねる車の資料になってはいるものの、露出はかなりあると思います。

たまにレンタカーでのりますが、乗りやすくて好きです。

トラックに撥ねられるシチュエーションは様々で、
・考え事をしていて赤信号を渡ってしまい撥ねられる
・ボールのあとから飛び出した子供をかばって撥ねられる
・居眠り運転のトラックに撥ねられる
・コンビニで因縁をつけた相手の持っている不思議なノートに名前を書かれてしまいバイクで走行中に撥ねられる
最後の例は異世界には行かず、むしろ異世界から来たリンゴ好きの死神が活躍?する内容でしたがおおむねこんな感じです。

業界関係者以外の方のトラックのイメージとしては2トンくらいが一般的なのかなと思うくらいエルフがでてきますが、
実際の殺傷能力(?)はどんなものかといいますと、トラックはかなり危険です。最近の乗用車ってセダンは持ちろんミニバンもフロントノーズ、ボンネットみたいな部分がありますが、それらは衝突時に乗員を保護する役目と、撥ねた相手のクッションになってダメージ軽減をするという、ハビタブルゾーンとなっています。
トラックの場合はほぼ壁です。2トントラックフル積載なら5トン前後の壁が迫ってくる感じで危険です。
タイヤも1輪1トンくらいを支えています。1トンの重さで踏まれたら粉砕されます。

私たちが扱っている10トントラックの場合はさらに強烈です。フル積載で25トン、軸重は5トン近くになる場合があります。
車庫の地面もいつの間にかがちがちに踏み固められているくらい重たいのですが、もし走行中のトラックに踏み抜かれた場合はその部分は液体になるくらいの圧力がかかります。
5トンでプレスしたときの状態に近いので、イメージをつかみたいという方はYoutubeなどでプレス機でいろいろプレスしてみた系動画をご覧ください。

若干脱線してしまい、これはひかれた場合の内容ですが、撥ねられた場合も大型トラックは大変です。
何しろ総重量25トン、地下鉄1両が30~40トンほどなので電車みたいな感じです。
撥ねられると跳ね飛ばされずに弾けるのではと思います。漫画太郎先生の作画のような状態になると思います。

そんなトラックの危険さを知ったうえでの運転をしている人、乗用車の延長線上でしか考えていないドライバーもどき、
全く恐怖心を感じないですり抜けていくオートバイや自転車など、知っていたほうが安全になれる知識という意味で、
今回の記事を執筆しました。

例えばすり抜けていて、後輪側で自爆転倒してもトラックではまず気が付きません。単車くらいがぶつかっても運転席には振動も衝撃もほぼ届きません。
発進前に指差呼称をしていても、後輪付近に何か巻き込まれていることに気が付くことはまずないでしょう。ミラーの端ですしそこまで変なシチュエーションは考えません。
そのまま気づかずに踏まれて初めて止まってくれるでしょう。

そんなこともあり、自転車やオートバイのすり抜けは危険です。止まっているトラックに対しても注意が必要ですし、まして走行中のトラックの横をすり抜けるのはかなり危険です。
その得する数秒を得るために残りの人生をチップにするのは、ざわざわするアゴのとがった青年でもびっくりするほどのギャンブル狂というか、リスクヘッジが出来ていない、危機管理能力のない人だなと思います。
プロドライバーとしては、危なさそうな自転車オートバイに巻き込まれたくない(自爆のお供にされたくはない)ので、セーフティエリアを確保して対峙することにしています。

物騒な内容になってしまいましたが、プロドライバーを目指している皆さん、真のプロドライバーは相手が原因の事故も防ぐくらいのスキルがあってこその一流です。
いくら相手に原因があっても二輪車とバトルした際の勝率(ダメージ的に)はトラック100%ですが、社会的なダメージはほぼ100%トラック側が背負います。
事故はやりたくてやったわけじゃない、とよく言われていますが、かなりの事故に関してはドライバーのスキルがもっと高ければ未然に防げたという内容です。
相手が原因の事故すら未然に防ぐ、さらには第三者同士の事故も自車を使って防ぐなどの職人ドライバーを目指してください。
KYT(危険予知トレーニング)でイメージするのもいいですし、オートバイや自転車に乗って相手側の目線、状況も経験する、実際に発生した事故の原因や対策、自分ならどうするなどを考えるなど、やってみると奥が深くてためになります。

機会がありましたらYoutubeなどでお話します。最近Youtubeで続きを出してほしいと、商談の際などにリクエストいただきます。
こだわり抜いたクオリティのため1分あたり1時間ほど編集に費やしてしまいます。ただし、1時間のうち55分はほかの動画を見ている時間です。

みなさんも異世界に転生しないように、ドライバーさんは異世界転生のきっかけにならないように、交通安全でおねがいします。

トラックで異世界転生するという設定が鉄板すぎるので、それを逆手に取ったこんな作品まで登場しています。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/02/news022.html

調べて気づいたのですが、いすゞさん公認という。。。。心が広いっすねえ。
気になったので時間みて読んでみます。それではまた!

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