「新人と連絡が取れない。」
若い頃、運送会社で夜間の責任者をしていた時の話。
当時は100台・100人をたった1人で采配。
今の自信は、あの修羅場で育ちました。
ある日、独り立ちした新人ドライバー。
関東→関西へ運行した翌朝、
始業点呼の連絡が来ない。
つまり——行方不明。
当時はデジタコもGPSも無い時代。
トラックごと消息不明。
どうするか…と頭を抱えていたら、
他のドライバーから連絡。
「昨日、あいつの車、関西の積み場の待機場に停まってたよ」
マジか。
社長に即報告、対応を協議。
ちょうど現地に立ち寄る別ドライバーに連絡して、現場確認。
「車はあるけど…本人いないっす。」
いや、車だけ残してバックレって、
ホラー演出強すぎ。
とりあえず、関西行きの便に便乗して現地へ直行。
※交通費かからないのが長距離運送の便利ポイント。
現場では先方に菓子折り持ってひたすら平謝り、
そのまま放棄されたトラックを回送してきました。
でもさ——
関東住んでるなら、せめて戻ってこようよ。
バックレるにも、
ルートくらい考えて。