【実話】面接に来たおじさんが「ボールペン取ってくる」と言って消えた話
若い頃、夜の運行管理者になる前は、
昼間に事務もやっていた。
ある日、面接に来たおじさんに記入用紙を渡したら——
**「ボールペン取ってきますね」**って言って、そのまま消えた。
まさかの履歴書フェードアウト。
でもまぁ、それも仕方ないのかもしれない。
当時の仕事は手取り60万円の手積みフルコース。
もちろん厳しい仕事。
毎年100人以上が面接に来るけど、
定着するのは3人いれば“当たり年”。
最初の2週間は“職場見学扱い”。
定着できないと給料も出ない。
今だったら、労基が空から降ってくる案件。
よくある脱落パターンは、3日目の筋肉痛&腰痛ラッシュ。
気合と根性がないと、
そもそもトラックに乗る前に体が出勤拒否。
でも、定着した人たちはまさに人間じゃない。
・寝なくても元気
・何百ケース積んでも疲れない
・目が合っただけでトラックがエンジンかかる気がする
とにかく、タフで長持ち。
まるで**“物干し竿の移動販売”**みたいな謎の耐久力。
自分なんて数年でギブアップしたから、
正直、足元にも及ばない。
そして、時代は変わった。
あの頃の猛者たちはほとんど見かけなくなって、
今は「楽して稼ぎたい」という人が主流になった。
それが悪いとは思わない。
でも、あの**“いい意味での変人”たち**は、確実に減っている。
もう、絶滅危惧種。