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2025.04.10   スタッフブログ

【実話】裏技で“時間を買った”先輩、1年後に〇〇円請求された話

現役時代、自分が走っていたのは、
一往復に2日かかる運行。

当然、表と裏の“ペア制”が基本。
自分の代わりに走る“裏番”がいて、
先輩たちと呼吸を合わせて動く。


ある日、その“裏番ペア”の先輩の一人が、盛大にやらかした。

当時は、
大型トラックへのスピードリミッターが義務化されたばかり。

どれだけ踏んでも、90km/hで止まる。

でも……裏技ってあるもんです。

詳しくは書けないけど、
ある部品を交換すると、スピードメーターの表示が実際より遅くなる。

15%の誤差が出るタイプをつければ、
メーター上90km/hで実際は103km/h出てる。

これ、マジで速い。


荷卸の順番待ちって、
1台あたり30分かかる。

つまり早く着けば、1〜2時間早く終われる。

“夢のアイテム”に見えた。


でも、夢には代償がつく。

ある日、事務所が違和感に気づく。

「なんでこのペア、
表と裏で**燃料の減り方が全然違うんだ…?」」

タコグラフ(運行記録)は、ほとんどズレなし。
でも、給油量だけ妙に多い。

精査の結果——

1年間ずっとリミッター抜け運行していたのがバレた。


そして恐ろしい事実が判明。

1年間で燃料差額、約100万円。

1日数リットルの差が、
365日で洒落にならない金額に。

当時は燃料安かったけど、
今のレートだったら300万円コース。


最終的に、
先輩は差額を自腹で弁償。

「時間は金で買える」とは言うけど、
実際に“買わされた”男を自分は初めて見た。


ちなみにその“夢の部品”、
高かったのにあっさり没収。

会社の倉庫のどこかで、
今も眠ってるらしい。

起こしてくれるな、悪夢が目を覚ます。

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